公正役場で
私たちは10分前くらいに公正役場に着きました。
公正役場は目立たない建物の5階にあり、公証人と呼ばれる人が1名と事務の女性が2名いました。
案件は何かわかりませんが、私たちより前に同じように公正証書を交わしている人達がいました。
約束の時間を過ぎましたが先輩は来ませんでした。
16時が少し過ぎて「迷っている」と電話が鳴りました。
近くまでは来ているようで、私は土地勘がまったくないので、事務の方に電話を代わってもらい、道案内してもらいました。
到着すると先輩は不安気な顔をしていました。
そらそうです。よくわからない場所にきてよくわからない手続きをしているのですから。
逆の立場だったら私だって怖いです。
公証人は今日交わし直した「債務承認弁済契約書」を見ながら、ひとつひとつ間違いがないか確認していき、「あなたが借りている方ね?」と無感情に聞きました。
利息や遅延金についても問題なく、契約書も問題ないとのことで、お互いこれに同意しているのかも聞かれました。
その日ですべてが終わると思っていたのに、これからそれ(公正証書)を作成し、できあがったらまた双方で時間を合わせてサインをし、取りに行かないといけないとのことでした。
私の家からは高速で1時間以上もかかるし、また平日の仕事の休みに来ないと行けないことにがっかりしました。
しかしここまでこぎつけられたことには旦那に感謝しました。