ブラック企業 〜初日
入ってまず、タイムカードがないことにびっくりしました。
出勤簿が出勤したら各自ハンコを押すだけのもので、出勤や退勤時間等一切書く欄もなく、出勤しているのに押していない方も多々いました。
さっそく勤務時間の件は『ほぅ、そういうことか(定時とかあったもんじゃないんだな)』とわかりました。
ひっきりなしに電話がなっており、皆が皆忙しそうにしていました。
私を教えて下さる方は同じ年で、感じも良く、丁寧でしっかりされていてほっとしたのですが、その方があと半月で退職されるので私が入ることになったそうです。
残念ですが、まぁ仕方ないと思い、いるうちにしっかり教えてもらおうと思っていましたが、その方以外にその仕事をできる方がおらず、退職されたらそこにいる誰も業務内容を知らないという状況だったので、とにかく必死で覚えました。
とても正直な方で昼休みに「今から入る人に言うのもなんですが、この会社が気持ち悪くて嫌で嫌で辞めるんです」とおっしゃってました。
空気を吸うのも嫌ならしく、「一刻も早く離れたいから、終わったら駅まで息を止めて猛ダッシュで帰っている」とどれだけ嫌か話して下さりました。
皆辞める時はだいたい【嫌だから】で、建前ばかり言う人よりよっぽど信頼できると思い、注意しないといけないことや人等色々教えて頂きました。
ちょっとショックだったのが、あの面接で一緒だったおかど違いな返答ばかりをしていた頼りない若者が、私が応募したサービスに採用されていたことでした。
案の定よく怒られており、『あの中では自分が1番マシと思っていたけど、私アレよりダメだったんだ』と複雑な気持ちになりました。